- ボディ
- 70年代に生み出された452Uの原型モデルのときから、2枚の生地パーツで構成されたシンプルなつくり。アメリカのデュポン社(現インビスタ社)で開発されたコーデュラ®ナイロン素材を使用。軽量かつ耐摩耗性、耐久性、耐水性に優れているため、バッグ用の素材として最適です。内側の縫製部分には補強シートを上から縫い付けて、より頑丈に。
- フロントポケットに付いているブランドパッチ
- 白と黒で配色された楕円形のブランドパッチ。452Uはカラーバリエーション豊富ですが、どの色にも好相性。
- 内側のブランドタグと製品タグ
- バッグ内側の上部には、ブランドタグと製品タグを配置。ブランドタグには「アメリカの国旗」と「Since1973」の文字も。
- ブランドタグとコーデュラ®タグ
- フロントポケットの横部分に縫い付けられているネームタグ。コーデュラ®タグで使用されているオレンジがワンポイントに。
- レザーパッチ(シームロック)
- 補強テープに縫い付けられているシームロック構造を示すレザーパッチ。メインのショルダーストラップがほどけたり、ちぎれたりしない仕様を表しています。
- ジッパーに付いている紐
- 白と黒のシンプルな配色。若干の伸縮性があり、指を引っ掛けられるよう輪っか状になっているため、使い勝手も抜群。簡単に取り外し可能なのも◎。
- 補強テープ
- 持ち手とショルダーストラップの接合部分に配置されているテープ。背負ったり、何かにバッグを引っ掛けたりした際の負荷に対応。
- 持ち手
- バッグのトップ中央部に配置されている持ち手。この部分を手で持ったり、何かに引っ掛けたり。主張しすぎない絶妙なサイズ感です。
- フロントポケット
- ちょっとしたモノを入れるのに最適なポケット。ジッパーは他部位同様にYKKを採用。向かって右下部分にはブランドロゴが配置されています。
- YKKのダブルプルナイロンコイルジッパー
- 世界的に支持されているYKKのジッパーを採用。開閉のスムーズさと耐久性も魅力的。ブランドの哲学である「シンプル・軽量・丈夫」にもぴったりなパーツです。引き手部分にはブランドの文字も刻印されています。
- ショルダーストラップ
- アジャスター付き&パッド入りなので、背負った際のフィット感も良好。複層の布地と裏地に渡って縫われており、それぞれのストラップごとで2箇所においてバータック(棒状の補強縫製)が施されています。片方のショルダー部にはブランドロゴも配置。
アメリカ西海岸初の百貨店が誕生
60年代は「靴なら靴屋」というように、専門店で買い物をするのが主流の時代。そんななか、ブランド創設者アルトシュール兄弟の父親は、ミリタリーグッズの払い下げ品を取り扱う小売店からスタートします。軌道に乗ってからは、L.A.のダウンタウン中心地にアメリカ西海岸初となる百貨店<The Famous Department Store(以下、FDS)>を開業。ミリタリーグッズの払い下げ品だけでなく、アウトドア用品やキャンピングカーなど多種多様な商品を取り揃え、軍のタープをテントやバッグにリメイクする設備も充実させていきます。
アウトドアの日用品のお店
<アウトドアプロダクツ>を
店内の一角でスタート
当時のアルトシュール兄弟は、父親のお店<FDS>の一従業員。しかし、「アウトドア好きを満足させる“アウトドア用品”はあるけれど、“普段使い”できる高品質な日用品が市場にはない」という点に着目。「アウトドア愛好家に好まれる日用品」を合言葉に<アウトドアプロダクツ>を立ち上げ、父親のお店の一角でオリジナル商品の販売を開始します。バッグ以外にも、レインウェアや寝袋、靴など豊富なプロダクトを展開。
452Uの原型になるバッグを考案
70年代半ば、アメリカ西海岸で労働組合運動が最盛期に。最低賃金法も改正され、製造業は軒並み窮地に立たされるなか、この時期すでにL.A.の自工場に1200名程度の工員を抱える<アウトドアプロダクツ>も他人ごとではありませんでした。当時の生産管理者はザリ・エイドリアン氏。「賃金の値上げは必至、価格の値上げは困難。だけれど品質は下げたくない」という想いから試行錯誤を重ね「製造工程の簡略化」と「低コスト化」を実施していきます。これらの過程を踏まえて、パーツや縫製量を最小限におさえた452Uの原型モデルが生み出されることに。
全米の大学へ本格的に広まっていく
大学生協やスポーツ店、スタジアムで販売されるようになり、若者たちのデイパックのスタンダードとしての地位を着実に、そして本格的に確立していきます。100以上の大学とライセンスを締結し、大学ロゴのカスタムサービスも開始。当時はシルクスクリーンによる文字入れのみでしたが、爆発的に需要が高まり、刺繍やアップリケにも対応していくことに。
452 NEW GenerationⅢ発売
「アメリカ」の定番から「世界」の定番へ
モデル名に初めて「452」の文字が登場。カラーバリエーションは全9色(Azure blue、Navy、Royal、Teal、Red、Burgundy、Berry、Grey、Black)。この時期あたりから、全プロダクトで「生涯保証」もスタートしています。1985年には、日本にも本格的に上陸。アイビーリーグや西海岸カジュアルの流行も重なり、日本国内でもデイパックの代名詞として広まっていきます。主に全米の大学のロゴ付きデイパックが流行したのだとか。
カラーバリエーションも豊富に
452Uの魅力のひとつは、カラーバリエーションの豊富さ。Forest Green、Purple、Athletic Gold、Dark orangeの4色が追加され、全13色展開に。
NFL/NBA/NHL全チームとの
ライセンス契約
90年代に入り、世の中は「量から質」の時代へ。452 NEW GenerationⅢの刺繍カスタムが始まり、NFL/NBA/NHLの全チームとライセンス契約も締結。さまざまな角度からアプローチしていくことで、プロダクトの「質」と「価値」を高めていきます。
カタログ内でも明確に
4つの機能を打ち出し
「シームロック構造」「YKKのジッパー」「アジャスター付きのパッド入りショルダーストラップ」「ウォータープルーフのコーデュラ®」の4つの機能をメインに打ち出し。現在のプロダクトにも受け継がれている重要な仕様です。
「Packs for Life」の
ブランドメッセージ起用
現在使用されている「PACK FOR LIFE」に紐づくメッセージが登場。「生活(人生)のためのバッグ」と「生活(人生)のために荷造りしなさい」という2つの意味が込められています。
ALL ABOUT 452U
452Uのすべて。
デイパックの
定番に込められた哲学と美学。
「定番品も、いつかはヴィンテージ」「神は細部に宿る」・・・という言葉があるけれど、
70年代のリリースから基本設計が変わらない<アウトドアプロダクツ>の定番デイパック
452Uこそ、まさにこれらの言葉にふさわしい逸品。そんな452Uの各パーツの魅力から歴史、
ヴィンテージマニアも垂涎のロゴコレクションまで徹底解剖します。
452Uの設計を徹底解説
時代が移り変わっても、いつまでも変わらない美学。そのプロダクトにはきっと、
いろんな「いい」が詰め込まれているはずです。
40年以上も基本設計が変わらない事実
-
1970’s
-
2020
各プロダクトには「シンプル・軽量・丈夫、そしてリーズナブル」という哲学が息づき、452Uの基本設計は
40年以上経ってもほとんど変わりません。ブランド設立当初から
「こだわりを持った人たちの生活に馴染むプロダクト」を開発し続けているのです。
452Uをパーツごとで解体
青いボタンをクリックすると説明が表示されます
初期〜現在までの452Uヒストリー
アメリカン・ヘリテージを核としたライフスタイル・ブランド<アウトドアプロダクツ>。
ブランドの生い立ちにも触れながら、452Uの軌跡を辿っていきましょう。
1960’s
アメリカ西海岸初の百貨店が誕生
60年代は「靴なら靴屋」というように、専門店で買い物をするのが主流の時代。そんななか、ブランド創設者アルトシュール兄弟の父親は、ミリタリーグッズの払い下げ品を取り扱う小売店からスタートします。軌道に乗ってからは、L.A.のダウンタウン中心地にアメリカ西海岸初となる百貨店<The Famous Department Store(以下、FDS)>を開業。ミリタリーグッズの払い下げ品だけでなく、アウトドア用品やキャンピングカーなど多種多様な商品を取り揃え、軍のタープをテントやバッグにリメイクする設備も充実させていきます。
1973
アウトドアの日用品のお店
<アウトドアプロダクツ>を
店内の一角でスタート
当時のアルトシュール兄弟は、父親のお店<FDS>の一従業員。しかし、「アウトドア好きを満足させる“アウトドア用品”はあるけれど、“普段使い”できる高品質な日用品が市場にはない」という点に着目。「アウトドア愛好家に好まれる日用品」を合言葉に<アウトドアプロダクツ>を立ち上げ、父親のお店の一角でオリジナル商品の販売を開始します。バッグ以外にも、レインウェアや寝袋、靴など豊富なプロダクトを展開。
1974前後
452Uの原型になるバッグを考案
70年代半ば、アメリカ西海岸で労働組合運動が最盛期に。最低賃金法も改正され、製造業は軒並み窮地に立たされるなか、この時期すでにL.A.の自工場に1200名程度の工員を抱える<アウトドアプロダクツ>も他人ごとではありませんでした。当時の生産管理者はザリ・エイドリアン氏。「賃金の値上げは必至、価格の値上げは困難。だけれど品質は下げたくない」という想いから試行錯誤を重ね「製造工程の簡略化」と「低コスト化」を実施していきます。これらの過程を踏まえて、パーツや縫製量を最小限におさえた452Uの原型モデルが生み出されることに。
1980’s初頭
全米の大学へ本格的に広まっていく
大学生協やスポーツ店、スタジアムで販売されるようになり、若者たちのデイパックのスタンダードとしての地位を着実に、そして本格的に確立していきます。100以上の大学とライセンスを締結し、大学ロゴのカスタムサービスも開始。当時はシルクスクリーンによる文字入れのみでしたが、爆発的に需要が高まり、刺繍やアップリケにも対応していくことに。
1987
452 NEW GenerationⅢ発売
「アメリカ」の定番から「世界」の定番へ
モデル名に初めて「452」の文字が登場。カラーバリエーションは全9色(Azure blue、Navy、Royal、Teal、Red、Burgundy、Berry、Grey、Black)。この時期あたりから、全プロダクトで「生涯保証」もスタートしています。1985年には、日本にも本格的に上陸。アイビーリーグや西海岸カジュアルの流行も重なり、日本国内でもデイパックの代名詞として広まっていきます。主に全米の大学のロゴ付きデイパックが流行したのだとか。
1989
カラーバリエーションも豊富に
452Uの魅力のひとつは、カラーバリエーションの豊富さ。Forest Green、Purple、Athletic Gold、Dark orangeの4色が追加され、全13色展開に。
1990’s初頭
NFL/NBA/NHL全チームとの
ライセンス契約
90年代に入り、世の中は「量から質」の時代へ。452 NEW GenerationⅢの刺繍カスタムが始まり、NFL/NBA/NHLの全チームとライセンス契約も締結。さまざまな角度からアプローチしていくことで、プロダクトの「質」と「価値」を高めていきます。
1997
カタログ内でも明確に
4つの機能を打ち出し
「シームロック構造」「YKKのジッパー」「アジャスター付きのパッド入りショルダーストラップ」「ウォータープルーフのコーデュラ®」の4つの機能をメインに打ち出し。現在のプロダクトにも受け継がれている重要な仕様です。
1998
「Packs for Life」の
ブランドメッセージ起用
現在使用されている「PACK FOR LIFE」に紐づくメッセージが登場。「生活(人生)のためのバッグ」と「生活(人生)のために荷造りしなさい」という2つの意味が込められています。
2000’s〜
有名ブランドと続々コラボレーション
<アウトドアプロダクツ>の魅力のひとつは、なんといってもコラボレーションの豊富さ。これまでにN.HOOLYWOODやTOGA、NEIGHBORHOOD、nonnative、NEXUSVII.など様々なブランドとコラボレーションを実現しています。現在ではバッグに加え、カジュアルウェアやアンダーウェア、シューズ、時計など幅広い日用品を取り揃え、世界60カ国以上で展開しています。
懐かしのロゴコレクション
70年代から現代にいたるまで、変化と進化を遂げてきた<アウトドアプロダクツ>のロゴたち。
それぞれのロゴに秘められた意味にもぜひ注目を。
ロゴの変遷
1978〜
「樹木のように土地に根を張り、環境と共存するように」という願いが込められた1stロゴ。アウトドアを彷彿させる緑と白の2色使いで、文字には動きがあり躍動感に溢れています。
1983〜
向上の願いを込め、後ろに進む・歩くことができない生き物としての鳥、なおかつとても高いところを飛ぶ「ヒバリ」のモチーフに。「キャンピング=黄緑」「トラベル=赤」など商品カテゴリーによって、この部分の色が使い分けられていた時期も。
1987〜
デザインが大きく変わり、現在のロゴの原型に。ブランド名はすべて大文字になり「PRODUCTS」の字間が狭いのも特徴。90年代初期から「PRODUCTS」の字間は広くなります。
1997〜
®マークが「OUTDOOR」の「R」の右横に大きく配置。90年代初期までは「R」の右上に小さく配置されていました。現在展開中のプロダクトにおいても、もっとも馴染み深いロゴです。
2004〜
積み重ねてきたこだわりや技術を踏まえて、これからもより良いプロダクトを作り続けていく、という「未来への約束」と最高のギアを提供したいという「熱意」が込められているロゴです。
- 1978
- 1983
- 1987
- 1997
- 2004
他にはこんなロゴも!
1989年のモデル459。フロントポケットの中央部にロゴが刺繍されています。
1992年のモデル464 ECO PACK。とても珍しい筆記体の刺繍ロゴを採用。
1997年のKROMコレクション。ヒバリのシンボルの上下にブランド名を配置。
1997年のNITE LITEコレクション。「O」にヒバリのシンボルは使用なし。
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